備前岡山藩の礎を築いた名君の生誕400年を記念して、「池田光政」展(林原美術館主催、山陽新聞社など後援)が22日、岡山市北区丸の内、同美術館で始まった。武勇を示す黒塗りの甲冑(かっちゅう)や豊かな教養を伝える直筆史料、ゆかりの美術工芸品などが、近世岡山の傑出した為政者の実像を照らし出している。
同美術館の開館45周年を記念した特別企画展。国重要文化財2件を含む45件の池田家伝来品を公開している。
池田光政(1609〜82年)は20代で岡山藩主に就いて以来、全国諸藩に先駆けて藩校や庶民教育の閑谷学校を創設するなど治世に尽力。3代将軍徳川家光の信任も厚く、名声は全国に知られた。
藩主としての日々を自ら記録した「池田光政日記」など貴重な直筆史料がずらり。儒学書の写しや漢詩は力強く、和歌は流麗に、と学者でもあった光政らしく筆遣いも見事だ。
生活を伝える装束や櫛(くし)、草履などの道具類。戦国の遺風を残す甲冑「黒塗竪矧(たてはぎ)胴具足」、光政時代を描いた「洛中洛外図屏風(びょうぶ)」(国重文)など、ゆかりの品々が多彩に並ぶ。
同展は来年1月31日まで。毎週月曜(祝日の場合は翌日)と12月28日から1月4日までは休館。