【トビリシ共同】旧ソ連のゴルバチョフ政権下で外相を務めたグルジアのシェワルナゼ前大統領(81)は4日、共同通信と単独会見し、1989年にベルリンの壁が崩壊してからの20年を振り返り、当時の米ソ両国が築いた協調関係を基盤に、世界はより平和になったと指摘。特にオバマ米大統領の登場で、核廃絶が可能になったと強調した。
シェワルナゼ氏は、オバマ大統領が東欧でのミサイル防衛(MD)計画を中止したことは核なき世界に向けた「第一歩」だと高く評価。ロシアはグルジアなどへの領土的野心を抱いているが、国際社会は冷戦の再来を望んでいないと訴えた。
また80年代後半、ソ連がレーガン米政権との間で、戦略核兵器の半減の方針でいったん合意したことに触れ、「当時はそれが精いっぱいだったが、今は核なき世界を語ることができる。オバマ氏が議論を先導するだろう」と期待を込めた。
核廃絶の障害としてはイランや北朝鮮、イスラエルの核問題を挙げたが、「オバマ氏がイランと合意できれば、問題は解決できる」と主張。被爆国の日本に対しては「平和を求め、核兵器の使用に反対すべき国の筆頭」として、核廃絶への一層の働き掛けを促した。
「冷戦の遺物」との批判がある北大西洋条約機構(NATO)については、「ロシアがグルジアに敵対しているため、グルジアには(NATO加盟が)必要だ」と主張。「ロシアは欧州が一枚岩で、グルジアがその一部であることを理解すべきだ」とけん制した。